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自称"国民的人気性病"のクラミジアが語る!「無防備なセックスを繰り返すネーチャンが大好き!」
奈々(看護師):キャー!その不健康で品性のかけらもない顔は、10代から20代の女性に感染者が急増しているクラミジア! 推定患者数は国内で100万人を超え、放置すると不妊や子宮外妊娠の恐れもある、まさに「女性の疫病神」的な存在ね!
雅治(クリニック院長):"国民的人気"って、某アイドルグループか…。確かに性病の中では感染者数が最も多いから、クラミジアが不動の"センターポジション"といっても過言ではないかもしれないけど。
日本性教育協会が一般の学生1,000人(高校生は5,000人)を対象に行った調査によると、クラミジアの陽性反応が出た18〜19歳の女子が13.4%、女子高生でも13.1%もいたというデータも存在するからね。
クラミジアの特徴としては、@女性の方が感染する粘膜の面積が大きいので、男性よりもリスクが高い、A子宮→卵管→お腹がつながっているので、感染が拡大しやすい、B無症状のまま子宮周辺の臓器に炎症が拡大し、突然の腹痛で救急搬送されることがある、C放置していると不妊になる、などですかね。
あと先生、なんかのニュースで読んだのですが、公益財団法人「性の健康医学財団」が全国の妊婦さんに実施した大規模調査によると、クラミジアに感染している人が約2.4%もいたそうですね。
1年間に出産する女性の数は約100万人なので、単純に計算しても約2万4000人の妊婦さんがクラミジアに感染しているってことですよね。
そうなんだよ、奈々ちゃん。妊婦さんの場合、気をつけたいのは分娩の際に産道で新生児にクラミジアが感染してしまうリスクがあるってことなんだ。新生児が感染すると「新生児肺炎」という重い呼吸器症状が出たり、「結膜炎」を起こすこともある。
クラミジアの厄介なところは、女性が感染した場合、ほとんど自覚症状が現れないってことなんだよ。あっても、せいぜいオリモノの量がちょっと増えたり、血が混じっていたり、セックスのときに痛みがある程度。
そうなると多くの女性は感染という事実に気付くことがないまま、彼氏や旦那さんとセックスを繰り返して、いつの間にかパートナーもクラミジアに感染してしまうんだ。
女性の約80%は、感染の初期段階では自覚症状が全くないとされているから、感染者数が増えるのもある程度は仕方がない感じもする。婦人科の医師としては認めたくないけどね。
ドヤ顔で語らせてもらうと、コンドームを着用しないセックス1回でクラミジアに感染する確率は約30%だ。すなわち2回、3回とセックスをするだけで、彼氏に病気を移したり、あるいは彼氏から病気をもらってしまっても全くおかしくないんだぜ。これだけ感染率が高いのは、俺たちクラミジアだけだ!(キリッ
クラミジアの感染部位は炎症を起こしているから、皮膚のバリア機能が大幅に低下しているだんぜ。だからの他の性病の感染リスクも高くなるわけだ。お前ら人間が最も恐れているHIVウイルスに至っては感染率が3〜5倍も上昇するんだぜ。
それとよ、俺たちの弟分に淋菌っていう淋病の原因菌がいるんだが、クラミジアに感染している男女の約20%は、この淋菌も一緒に感染しちまってるんだなぁ。無防備なセックスをしてる兄ちゃんやネーチャンは、今後とも俺たちに快適な住居を提供してくれよ。グヘヘへ。
彼らを野放しにしないためには、セックスの際にはコンドームを付けることは基本中の基本。カウパー腺液(ガマン汁)にも微量の精液が混じっているから、ペニスの挿入後に射精していなくてもクラミジアに感染するリスクがあるんだよ。
だからコンドームはペニス挿入する直前ではなく、勃起したら直ぐに付けてもらうことが大切なんだ。
先生、私がクラミジアの感染で一番怖いと思うのは、やっぱり「子宮外妊娠」と「不妊」です。最初は子宮頸管に限定されていたクラミジアの炎症だけど、適切な治療を受けないで放置していると、子宮や卵巣・卵管にまで炎症が拡大してしまうんですよね。
そして、子宮内膜が炎症で変形したりすると受精卵が着床しにくくなるため、子宮外妊娠が起こりやすくなる、また卵管が炎症で変形・閉塞すると精子や受精卵が通れなくなるために不妊となる、この認識であってますか?
そう、よく勉強してるね。この段階になると流石に下腹部痛、不正出血、下痢などの自覚症状が出るんだけど、その原因がクラミジアにあるとは普通の女性はわからないよね。
そしてある日、日常生活が送れないほど症状が悪化して大きな病院に救急搬送されて初めて、クラミジアの感染が発見されるんだ。炎症が既にお腹の中にまで炎症が広がり、膿でパンパンになる「骨盤腹膜炎」を発症しているケースもある。
残念ながら骨盤腹膜炎になると、手術をしてもその後の自然妊娠は望めないことが結構あるんだよ。不妊の原因が性病にある場合、最も多い原因はこのクラミジアなんだ。
今までの俺たちはよぉ、お前たち人間がセックスをする際に男のペニスから女の外陰部、あるいはその逆に女の外陰部から男のペニスに感染していたんだ。
ところが、最近の若者はフェラチオが好きなので、喉の粘膜にも俺たちクラミジアの居住エリアが拡大しているのさ。
喉にクラミジアが感染した場合、性器に比べて症状がさらに現れにくかったり、喉の痛みや腫れといった症状を「風邪をひいたかな」と勘違いする奴らが多いから、俺たちは退治されることなく、いつまでも喉に居座っていられるって訳だ。いや〜性器での暮らしも長かったからよぉ、喉での新生活は快適だぜ。グヘヘヘ。
もう性器には戻らないのかって? 答えはNoだ! 女の喉にクラミジアが感染してるとすると仮定してみろ。今度はその女が彼氏にフェラチオをした際に、クラミジアが喉から男のペニスにヒョイッと乗り移るわけだ。
ある時は喉、ある時は性器に感染する。帰れる場所がいくつもあるって生活はモテ男になったようで悪くない気分だな。グヘヘヘ。
いつまでも調子に乗っていられると思ったら大間違いよ。私たちにはこれがあるわ!ジャジャーン♪ フフフ、顔色が悪いわよMr.クラミジア。
どうやら察したみたいね。そう、これは1回限りの大量投与で大半のクラミジアを退治することができる必殺の抗生物質「ジスロマック(アジスロマイシン)」よ!
クラリスやクラリシッド(クラリスロマイシン)、ミノマイシン(ミノサイクリン)などの従来の抗生物質は約1週間、毎日服用しなければならなかったため、飲み忘れや患者さんの自己判断による服用中止などが相次いでいたわ。
その結果、薬剤耐性を持った(=薬が効かない)クラミジアを作り出す原因となっていたけど、ジスロマックならそんな心配もなく、患者さんの90%はこれだけでクラミジアを退治できるのよ。(なんだか製薬会社の営業マンみたいな台詞ね…)
クッ…。おっと、もうこんな時間か。今日は夜の8時から膣内の大会議室で討論会があるんだった。こんなところで暇をつぶしていたら、京王線に乗り遅れる!じゃあな、バタンッ!(←ドアが閉まる音)
ジスロマックに恐れをなして逃げたようだね。ここまで見てきたように、クラミジアは放置した場合、不妊や子宮外妊娠といった将来の人生設計を大きく狂わせる重大な結果を招く恐れがある。
早期発見、治療のためには何か「いつもと違う」と感じたら、婦人科を受診してクラミジアの検査(膣分泌物の採取)を受けることが大切だね。
もしも感染が確認できた場合は、絶対に彼氏も一緒に検査&治療すること。そうでないと、せっかく彼女が完治しても、彼氏からまた病気を移されてしまう。
このように性病の原因菌・ウイルスが男女間を行ったり来たりして、感染を繰り返すことを僕たちは「ピンポン感染」と呼んでいる。卓球のピンポン玉がテーブルを往来する様子に似てるってことだね。
仕事やプライベートで忙しい女性が多いから、「定期的にクラミジアや淋病などの性病検査を受けましょう」と言っても現実的には難しいと思うんだ。だからせめて、新しい彼氏ができた時とか、残念ながら別れてしまったとか、そういう節目くらいは一度検査を受けてほしいと患者さんには話しているよ。
さーて、今日の診察はこの辺で切り上げようか。次回はクラミジア本人が"弟分"と語っていた、淋菌に登場してもらうとしよう。
クラミジアに関するよくある質問(FAQ):不妊・喉への感染・検査について回答するよ
雅治(クリニック院長):厚生労働省の「感染症発生動向調査」によると、クラミジア感染症は男女ともに感染者の報告数が最も多い性感染症となっているんだ。一時は感染者数の減少が見られたけど、近年は若い世代で流行しており再び増加傾向になっているんだ。
感染が多く見られるのは、順番に25〜29歳の女性、20〜24歳の女性となっているけど、増加が著しいのは10代後半の女性なんだ。
ここでは復讐をかねて、クラミジアに関するよくある質問(FAQ)をいくつかまとめてみたので、クラミジアについての理解を深める機会になってくれればと思っているよ。
主にセックスを介して、クラミジアが子宮の入り口に感染すると、まず「子宮頸管炎」という炎症を引き起こすんだ。この段階でオリモノが増えたり、不正出血(生理ではない出血)などの症状がでる女性もいるんだけど、約80%は無症状なので感染に気が付くことはほとんどないんだ。
クラミジアに感染したことを気付かないでいると、次に炎症は奥の方、つまり子宮内部や卵管に広がっていくんだ。
卵管には受精卵を子宮に運搬するうえで大切な役割を担っている"綿毛細胞"という細胞があるんだけど、卵管に炎症が起きてしまうと、この綿毛細胞が壊されてしまい、受精卵が子宮に運ばれずにそのまま卵管に着床してしまう恐れがある。これが「子宮外妊娠」だね。
また卵管内の炎症が拡大すると、卵管が変形して狭くなったり、塞がったりすることがある。こうなってしまうと精子や受精卵の通り道がなくなってしまうので、"不妊症"の原因となってしまうんだよ。卵管に炎症が拡大しても、まだ症状が出ない人も少なくないのが、このクラミジアの怖いところなんだ。
体内に侵入したクラミジアの数が多いと、卵管を飛び出して、お腹の中に入り、腹膜や肝臓などの子宮の周囲ある臓器にも感染してしまうんだ。この段階になると、ある日突然、猛烈な下腹部痛に襲われて救急車を呼ぶことも少なくない。特に若い女性で、急な下腹部痛に襲われた場合はクラミジアの感染が原因の一つとして疑われるよ。
近年、女性が口で男性の性器を愛撫する"フェラチオ"や、男性が唇や舌先で女性の性器を愛撫する"クンニリング"などのオーラルセックスが、10代後半や20代のカップルを中心に広く行われているようだね。
ここでよく誤解されているのが、質問にもあった「オーラルセックスでは性病にならない」という迷信なんだ。喉の粘膜は傷がつきやすいため、男性のペニスに性病の原因菌が感染している場合は、フェラチオをした女性は病気を移されるリスクがあるし、女性の性器に性病の原因菌が感染してる場合、クンニリングをした男性の喉に病気が移るリスクがあるんだよ。
だからクラミジアが喉に感染するケースは以前に比べてかなり増えているんだ。性器も喉もクラミジアは淋菌と一緒に感染しているケースが多いから、医療機関で検査をする際には両方調べるのが一般的なんだ。
性病を診察する機会が多い医師の間では、「口は第二の性器」と言われているから、これを機会に考え方を改めなおしてくれるといいな。
結論から言うと"YES"だよ。最初の質問者の回答の際にチラッと触れたけど、女性のクラミジアは特に自覚症状が現れにくいから、彼氏が感染していて普通にセックスあるいはオーラルセックスなどの類似性行為をしている場合、かなりの確率で女性も感染しているんだ。
コンドームを着用しないでセックスを1回した場合、クラミジアがパートナーに移る確率はおおよそ30%と言われているから、検査に行った方が安心だよね。
あなたが感染しているにもかかわらず、このまま治療しないでいると、せっかく抗生物質(ジスロマックなど)でクラミジアを治療した彼氏が再感染してしまうあるんだ。だから彼氏のためにも検査は必要なんだ。
ただし、クラミジアは感染してから1〜3週間程度の潜伏期間があるから、この期間内に婦人科で検査を受けても、クラミジアは見逃されてしまう(陰性になる)恐れがあるんだ。だから感染の心当たりがある行為をしたならば、3週間以上の間隔とってから婦人科を受診しよう。
女性の場合は、子宮の入り口(子宮頸管)を綿棒で軽く擦って検体を採取したり、膣分泌液を採取してクラミジアが存在していないかを調べるのが基本なんだ。
検査の際は、性器の診察をしやすいにように作られた婦人科特有の"内診台"に下着を下ろして座る必要がある。裾が広がるスカートは脱ぐ必要はないし、医師と患者さんの間はカーテンで遮られているけど、やはり女性の多くは抵抗感を感じてしまうみたいだ。どうしても恥ずかしい場合は、女医さんがいる婦人科で検査を受けよう。
また感染がお腹の中まで広がっていると疑われる場合、子宮頸管の検査だけではクラミジアが検出されないこともあるので、合わせて採血をすることもあるよ。
男性場合は、尿道を綿棒で擦って検体を採取したり、出はじめの尿(初尿)を採取してクラミジアがいないかを検査するんだ。クラミジア性尿道炎では、尿道を圧迫すると膿のような分泌物が出ることがあるので、分泌物が認められる場合は、尿道の分泌物を採取して調べることもあるよ。
オーラルセックス等で喉への感染が疑われる場合は、喉を綿棒で軽く擦って検体を採取したり、うがい液を調べたりするんだ。クラミジアは淋菌との複合感染を起していることが多いので、この二つは一緒に検査するよ。
もし検査の結果、クラミジアに感染していたとしても、大半の人はジスロマックというよく効く抗生物質を1回飲むだけで治るから、早期発見ができれば心配はいらないんだ。
ただし、放置していると上記のように不妊の原因となることもあるため、新しい彼氏ができたり、日常的にオーラルセックスをしている女性は検査を受けることが大切だね。